A-FIVE

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オークヴィレッジ(株)

経営体制を強化し、国産広葉樹の価値向上を支援

出資先のプロフィール

オークヴィレッジ 株式会社

岐阜県の飛騨高山に木工房を構えるオークヴィレッジ(株)。1974年の創業当時から国産木材にこだわり、全国の林業者から原材料を調達してきた。「100年かかって育った木は100年使えるものに」という理念に基づき、家具や玩具といった木製加工品の製造・販売と、木造建築(戸建・商業施設)の設計・施工を主に展開。同社製品は数々の賞を獲得しており、国産木材の価値創造で確固たる実績を持っている。

「A-FIVE」に支援を依頼した経緯

国産広葉樹を有効活用するために設備投資が必要だった

オークヴィレッジ(株)が6次産業化に取り組んだのは、林野庁に「広葉樹の有効に活用したい」と相談したことがきっかけでした。広葉樹は、主に紙やバイオマス発電などの原料に用いられ、「雑木」と呼ばれるほど木材としての価値評価は低いのが現状でした。そうしたなか、同社は広葉樹の特性を活かした商品をつくれば、広葉樹の植林・伐採が盛んになり、付加価値の高い木材として持続可能な循環型システムが実現できる」と考えたのです。

早速、同社はトライアルを開始したものの、国内の広葉樹は点在しており、集積されていないこと、また、広葉樹は曲がっているものが多く、量産化に取り組むためには製材工場への設備投資が必要なことがわかりました。その相談に訪れた林野庁で紹介されたのが、A-FIVEと岐阜県の十六銀行で組成したサブファンド「じゅうろく六次産業化応援ファンド投資事業有限責任組合」でした。

岐阜の飛騨高山に木工房を構えるオークヴィレッジ

経営支援の実践

経営課題を解決するためにA-FIVEのスペシャリストを派遣

支援依頼を受けたサブファンドは、設備投資の必要性とともに、同社の企業風土や経営体質を分析しました。その結果、職人気質でとことん品質にこだわるところが、評価される商品をつくり出している源であることがわかりました。一方で、経営の合理化が必要で、特に「創業者の事業承継」などに課題があることがわかりました。そこでサブファンドは、こうした課題解決を全面的に支援するため、2015年9月に出資を決定するとともに、役員派遣を含む経営支援を実施しました。

広葉樹を使った商品の量産化に向けて、設備投資資金を出資するとともに、サブファンドのネットワークを使って全国の林業者などに広葉樹ビジネスへの参加を呼びかけ、広葉樹を原料とした新しい商品開発等のビジネスを展開できる基盤を整えました。一方、経営改善にも着手し、事業に応じた在庫の整理、建築事業の見直しなどを図り、財務リストラを実施しました。在庫整理については事業計画を立て、過剰在庫を抑えることで適正在庫を実現し、建築事業についても工期管理を徹底し、原価の見える化によって収益体制を強化しました。
また、多様な経営改善への対応や創業者の後継問題を円滑に解決するために、ガバナンスを強化して経営管理できる組織体制を整備しました。

製材工場で働くオークヴィレッジの社員たち

事業のこれから

国産木材の価値向上をめざし、新規事業を創造計画

現在、建築や乳幼児向けの玩具、企業向けノベルティなどのクラフト事業の既存事業は順調で、これらの事業を拡大できる新規事業を創造したいと考えています。将来的には、飛騨高山が人気の観光地であることを活用し、木のぬくもりを感じる木造建築の宿泊施設をつくり、家具などの商品にもふれてもらいながら国産無垢材の需要を喚起する事業など、会社が有する資源を最大限も生かせる事業にもチャレンジしていきたいと考えています。

広葉樹をつかったオークヴィレッジの商品群

VOICE

オークヴィレッジ 株式会社
代表取締役

上野 英二 氏
出資先の声

経営全般を支援していただき、
業績を回復できました。

創業から40年が過ぎて会社が過渡期に差し掛かった頃にサブファンドからの投資を受けました。創業者から次世代への世代交代の時期と重なったため、新体制での事業継承は困難を極め、これまでの営業方法では業績は上がらず、当初は財務面でも厳しい状況にありました。その時、サブファンドに経営管理面でのご指導やご支援をいただき、在庫の圧縮、経費・契約の見直しによるキャッシュ創出、新商品開発や積極的な営業によって業績を回復させることができました。これからも全社員が共有できるビジョンを掲げ、暮らしを豊かにする100年使える木製品づくりを通して、地球環境に良い循環型ビジネスモデルをめざします。

A-FIVEの声

継続的に理念に基づく事業を
展開されていくことを期待しています。

オークヴィレッジの継続的な発展のために、創業者から次世代への世代交代を円滑に進めていただきました。オークヴィレッジの特長である国産材の価値を活かした木造建築・木製家具などの商品は、今後、安価な外国産製品との差別化がより一層求められると感じています。お客様との丁寧なコミュニケーションによって信頼関係を構築していただき、まさしくオークヴィレッジの理念である「お椀から建物まで」に取り組んでいかれることを期待しています。私たちは事業者が財務面や事業運営面で悩んだ時に、事業者の主体性を尊重しながら、必要な助言をしていきたいと思います。

A-FIVE 担当者