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(株)ひこま豚

経営に関するアドバイスによって
豚肉ブランドの高付加価値化と販路拡大に成功

出資先のプロフィール

北海道育ち ひこま豚

SPF※1豚肉「ひこま豚」の販売を中心に、レストラン事業、卸売業、通信販売事業を主な事業内容としている。2013年の創業以来、順調に事業を拡大しており、2019年8月現在、茅部郡森町のイートインコーナーをはじめ、札幌に2店舗のレストランを出店。さらには東京や大阪に卸したり、大手通販サイトを通じて販売したりと、道内にとどまらない事業展開を図っている

※1 SPF 日本SPF豚協会の厳しい規制のもとで認定された農場のみで生産されている豚肉。Specific(特定の)Pathogen(病原菌)Free(保有しない)の頭文字をとったもの。

「6次産業化」を決意した理由

高品質なSPF豚肉を「価値にあった価格」で売る

道内最大の養豚地域である茅部郡森町は、北海道の西南部に位置し、駒ヶ岳の周囲の緑豊かな環境です。その森町で(株)ひこま豚の社長である日浅順一氏の父が養豚農場「(有)道南アグロ」を設置したのは、1995年のこと。SPF豚肉は国産豚肉のうちおよそ10%と非常に希少性が高く、とくに(有)道南アグロ産のSPF豚肉は、豚特有の臭みが全くなく、脂身に上品な甘みがあります。さらに、2014年には農場HACCP認証を取得しました。

しかし、道内では1世帯当たりの年間豚肉消費量は全国平均よりも高くても、1世帯当たりの豚肉購入量は全国平均よりも低く、高価な豚肉の販売促進は厳しいのが現状でした。「手間暇かけて、どんなにいい豚を育てても、一般的な流通では価格が相場で一律になってしまう」と考えた日浅氏は、生産だけではなく自分で売ろうと6次産業化をめざすようになり、2013年5月に加工・販売会社の「株式会社ひこま豚」を設立しました。

SPF豚認定農場である(有)道南アグロでは、高品質な豚を肥育している

「6次産業化」の実践

増設資金の出資のほか、経営に関するさまざまな事柄をアドバイス

「ひこま豚」は、生産者「日浅」が「駒ヶ岳」の麓にある森町でつくっているSPF豚という意味を込めて名付けられました。(有)道南アグロから「ひこま豚」として出荷されるのは肥育日数180日以上の上質なメス豚のみで、そうしたブランドに絶対的な自信を持っている日浅氏は、2013年9月に森町内の国道5号線沿いに加工場・冷凍庫を設置した飲食・精肉販売直営店「ひこま豚 食堂」をオープン。店内で食事ができるようにしたほか、精肉やソーセージの直売コーナーを設け、市価よりも高めの値付けをしました。

それと同時に、A-FIVEのサブファンド「北洋6次産業化応援ファンド」の出資を受けることを決意し、2014年5月に事業計画の認定を受けました。当時のことについて、日浅氏は「私一人では経営判断を誤るリスクがあると思い、ファンド関係者とは連携を密にして、何かあればすぐに相談しました。出資決定の前から売り上げなどをチェックしてくれて、いろいろアドバイスをもらいました」と振り返ります。また、ファンドからの出資を活用し、飲食・精肉販売店の設備を増強。沿道を往来するドライバーに店舗があることをアピールする大型看板やスライス用の加工機械増設などで事業の拡大をねらいました。

さらに、2014年6月からは自社サイトや大手通販サイトで通信販売にも対応するとともに、道内外の高級飲食店やホテルにも販路を拡大。さらに全国の百貨店や高級スーパーへの催事などにも出展し、次第に「ひこま豚」の認知度を向上させています。

往来者の注目を集める大型看板。これを設置後、集客が急増した

直売店のイートインコーナーで提供されているひこま豚のリブロース

「6次産業化」のこれから

日本、そして海外へ —— ひこま豚を全世界の人々に届けたい

日浅氏の最終目標は、(有)道南アグロが月間に出荷する肥育豚1,650頭をすべて(株)ひこま豚で販売することです。現在は、まだ250頭ですが取り扱い頭数の拡大をめざし、現在の3店舗に加えて、2019年に精肉販売を併設させた「ひこま豚食堂」の出店、焼きトンをメインにした酒場の出店などを計画しています。

さらに国内だけでなく、香港、台湾などへの輸出も計画しており、海外で開催されている北海道物産展にも出品しています。今後、ひこま豚が世界ブランドとなっていけるようA-FIVEは継続的に同社を支援していきます。

VOICE

株式会社ひこま豚
代表取締役
日浅 順一 氏
出資先の声

はじめての経営にチャレンジするなかで、
さまざまなアドバイスをいただけて心強かったです。

売り上げが減少した時だけでなく、売り上げが増加した時にその理由を分析して報告しなければならないので、初めのうちは大変でした。しかし、経営に関するアドバイスをいろいろもらえて、本当に勉強になりました。お金を出したらおしまいという従来の融資とは違って、相談相手になってくれるのが心強かったです。経営者として未熟だと途中で変な方向に行かないとも限りませんが、きちんと修正してくれる安心感があります。

サブファンドの声

事業の成長性や将来性を感じます。
今後も事業拡大に向けて支援をしていきます。

養豚の盛んな森町の特産品として地域資源を生かした事業を展開することで、今後も新たな雇用を創造できると考えます。また、北海道の掲げる「食の付加価値を高める」という課題にもマッチしています。しかも、生産能力の高い道南アグロとの連携ですから、事業の成長性が期待できますし、将来性を感じます。これからも、どんどん事業を大きくしてください。我々も力になります!

北洋6次産業化応援ファンド 担当者
(北洋銀行 地域産業支援部)

越田 雄三氏